見出し画像

市職員が、RPAを使ってみた件

ICTの進展が目覚ましい中、行政事務のデジタル化への対応が不可欠となっています。調布市では、令和4年度に策定した「調布市デジタル化総合戦略Ver1.0」の中で、「デジタルツールを使いこなす職員の育成」を目指し、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の一環として、様々なデジタルツールの試行を行っています。
そんな中、市職員が業務の効率化をサポートするデジタルツール「RPA」の活用にチャレンジしましたので、今回はその奮闘記をご紹介します。

そもそもRPAって何?

RPA(Robotic Process Automation)とは、日々の繰り返し業務を自動化する技術です。ソフトウェアロボットを用いて、人間の作業を模倣し、データ入力やファイル管理などの単純作業を自動で行うことができます。

RPAを使ってみた職員へインタビュー!

今回試行したRPAは、Microsoftが提供する「PowerAutomate」です。「PowerAutomate」は、簡単なドラッグ&ドロップ操作で業務プロセスを自動化できる点が特徴で、Excelデータの処理やメールの自動送信など、多岐にわたる業務を効率化できます。
このデジタルツールを用いて、業務の効率化にチャレンジしたデジタル行政推進課の職員のAさんに、早速インタビューしてみました!

チャレンジしてくれたAさん

Q1.PowerAutomateを導入する前と後で、Aさんの日々の業務はどのように変わりましたか?

「毎月決まった日の定例的な通知業務を自動化できました。 RPAを使った自動化によって、今日は月末なので課内周知をしなきゃ!というようなスケジューリング及びその業務にかかる業務負担が軽減し、 他業務に専念できる時間が確保できるようになったことが大きな変化だと思います。」

Q2.PowerAutomateを使い始めるにあたり、何か難しい点はありましたか?そして、そのような時はどうやって乗り越えましたか?

「プログラミングなど、システムがあまり得意ではないので、私にRPAを作成できるのかという不安からの取っ掛かりだったので・・・ とにかく最初は試行錯誤でした。 RPAでこういう動作をしてほしい!と作っても、違う挙動をしたり、エラーで止まったりする時に、解決方法を見つけるのは難しかったです。 インターネットで検索しながら進めていましたが、一番は上司や同僚も一緒に考え、違う方向からのアプローチ方法やご助言等で新しい発見ができ、解決・運用ができたと思います。」

Q3.今回RPAを使ってみて、仕事のやり方や考え方に変化はありましたか?

「一つ一つの業務において、自動化できないかという視点で改めて見直すようになり、またRPAを作っていくことが楽しくなりました。 少しでもパターン化したものは、RPAが実施し、自分はダブルチェックという考えになり、初歩的なミスの減少にもつながりました。 引き続き、運用していきたいと思っています。」

このインタビューを通して、RPAが市職員の日常業務にもたらしたポジティブな変化を垣間見ることができました。今後も、さらなるデジタルツールの模索と導入を進め、職員の能力向上と市民サービスの質の向上に邁進していきます。市職員としての新たなチャレンジは続きます。